特急あずさの楽しみ方と見どころまとめ|車窓が良い席と快適に過ごすコツ
新宿から松本方面へ向かう特急あずさは、移動時間そのものが旅の見どころになる列車です。
街並みが少しずつ山に変わっていく流れ、盆地の開けた景色、山並みの迫力、終盤の落ち着いた車窓まで、窓の外を眺めているだけで気分が切り替わります。
この記事では、特急あずさならではの楽しみ方として、車窓の見どころを区間ごとにわかりやすくまとめました。
さらに、見どころで後悔しないポイントや、写真を撮る人向けの小さなコツ、快適に楽しむ準備も紹介します。
なお、景色をしっかり楽しむなら「どの席に座るか」で満足度が変わります。
座席の選び方は別記事で詳しく解説しているので、見たい景色が決まったら、あわせてチェックしてみてください。
※この記事では基本新宿から松本へ向かう特急あずさについてのご紹介となります。
特急あずさで富士山はどの区間で見られる?
まず、恐らく多くの方が気になっているであろう【富士山が見られる区間】について解説していきます。
特急あずさの車窓から富士山が見えるのは、毎回ではなく天候次第の所が大きいですが、狙いやすい区間がいくつかあります。
ここでは代表的なポイントをまとめます。
立川を過ぎて多摩川を渡るあたり(立川〜日野)
立川を出てすぐ、多摩川橋りょうを渡るところで視界がぐっと開けます。
条件が良い日は、このタイミングで進行方向右側、遠くに富士山が見えることがあります。
上記のマップで言うと、左下の方面に富士山がありますね。
基本新宿から松本へ向かう特急あずさでは、富士山は左手側に見えるのですが、この区間は大きく左にカーブしているため、限定的に右手側に富士山が望めます。
短い時間なので、しっかり気にしていないと見逃してしますスポットです。
甲府盆地が広がる区間(勝沼ぶどう郷〜塩山付近)
山梨県に入り、笹子トンネルを抜けて甲斐大和を過ぎ、勝沼ぶどう郷付近から甲府盆地へ下りていく場面で景色が大きく開けます。
このあたりは車窓が美しい区間としても紹介されるスポットですが、甲府盆地越しに富士山を望める場所でもあります。
富士山は常に見え続けるというより、盆地側の視界が開けた瞬間に見つかる感じなので、勝沼ぶどう郷〜塩山近辺は、南側の車窓に張り付いておきましょう。
車窓の見どころ完全ガイド|区間毎に移ろう景色は要チェック
特急あずさの車窓は、景色が少しずつ入れ替わっていくのが魅力です。
ずっと絶景が続くというよりは、見どころの区間がある程度決まっているので、その区間だをしっかり把握しておくと、車内での過ごし方も快適になりますよ。
都市から山へ切り替わる序盤(目安:新宿〜相模湖〜上野原あたり)
出発よりしばらくすると、都会ならではの建物の密集度合いが徐々にゆるみ、空が広く見える瞬間が増えていきます。
ここは絶景を狙うというよりも、これから山間部に入る前の助走区間として楽しむのがコツ。
この区間は特別【これ!】と言ったスポットはないので、窓の外をぼんやり追うのがおすすめですよ。
山梨に入ってからが本番|盆地と山並みがメイン
山梨に入ると、車窓の空気が分かりやすく変わります。
上野原あたりから山の気配が濃くなり、大月を過ぎると谷を縫うように進む場面が増えていきます。
ここまでは山の中を走る感じですが、本番はその先。
笹子トンネルを抜けて甲斐大和を過ぎ、トンネルが続いたあとに車内へ光が差し込むタイミングが来たら、窓の外に一気に世界が開けます。
勝沼ぶどう郷付近で、進行方向左手(南側)に甲府盆地が広がるのが、このエリアでの大きな見どころでしょう。
この区間の見どころは、見下ろす甲府盆地のスケール感と、その向こうに広がる山の稜線がセットで入ってくるところ。
状況によっては遠くに南アルプスまで望めることもありますよ。
さらに、平地だけでなく斜面いっぱいに広がるぶどう畑の景観が続くのも、山梨らしさの見どころですね。
- 笹子トンネルを抜けた直後
山の中から一転して、景色が開ける前振りになる区間。 - 勝沼ぶどう郷駅に差し掛かる前後
左手が開けて甲府盆地が見え始める合図になりやすいです。 - 勝沼ぶどう郷〜塩山あたり
盆地が遠くまで見渡せる場面が入り、車窓がダイナミックになっていく流れが語られています。
松本方面 東京方面
小淵沢付近|八ヶ岳が見どころ
小淵沢が近づくと、さっきまでの盆地の開けた眺めとは違って、山そのものが視界の主役になります。
晴れていれば八ヶ岳の稜線の輪郭がはっきり出て、写真でも肉眼でも綺麗に映ることでしょう。
新宿から松本へ向かう列車ですと、進行方向右側(北側)小淵沢の前後で八ヶ岳がよく見えますよ。
見えるタイミングの目安は、小淵沢に近づく少し手前から小淵沢通過後しばらくの間。
車窓が急に開ける瞬間があって、そこで八ヶ岳がぐっと目に入ってきます。
松本方面 新宿方面
ただ、このあたりはカーブが多い区間でもあるので、窓に集中しすぎると酔いやすい人もいます。
韮崎〜小淵沢は油断すると酔う方も多いので、心配なら一度遠くを見る、飲み物を一口飲むなど、無理のないペースで楽しむのが安心です。
諏訪エリア|諏訪湖が見えたら終盤
小淵沢や茅野を過ぎて諏訪エリアに入ると、街と水辺の景色に切り替わり、特急あずさの旅の終盤らしさが一気に出てくるスポットなのが諏訪湖です。
諏訪湖が車窓に入るタイミングの目安は、上諏訪〜岡谷あたり。
中央本線が湖の北岸を回り込むように走るため、進行方向が新宿→松本方面のときは左側の車窓から見えることが多いです。
ただし、見え方はずっと見えるいうよりも、街並みのすき間から時折ちらっと現れる感じですね。
諏訪湖が見えてくると、新宿から松本への特急あずさの旅もいよいよ終盤だと強く感じられる場面ですね。
写真を撮る人向けの小技
車窓写真でいちばんの敵は、窓の映り込みとブレ。
特急あずさは景色の切り替わりが早いので、以下の撮り方を少し工夫するだけで成功率が上がりますよ。
- レンズの前に映り込み対策を作る
スマホやカメラを窓に近づけて、空いた手や上着でレンズ周りを囲うと、車内の光や自分の顔の反射が減ります。窓に密着させるより、数センチ離して囲うほうがブレにくいです。
- スマホはズームしない
望遠にするとブレとガラスの影響が強く出ます。基本は等倍で撮って、後でトリミングしたほうがきれいに残りやすいです。
- ピントは遠景に固定してから撮る
山や遠くの稜線など、狙いたい被写体を一度タップしてピントを合わせ、同じ構図で数枚撮ります。迷っている間に景色が流れるので、まずは固定が大事です。
- 一枚撮りより、短い動画か連写がおすすめ
見どころが一瞬のときは、短い動画で残して後から切り出すか、連写で当たりを拾うのが安定します。橋や湖など、通過が早い被写体ほど効果があります。
特急あずさは車窓も主役|見どころを知って移動を旅時間に
特急あずさでの旅は、目的地に着く前から始まっています。
新宿を出て街並みがほどけ、山の気配が濃くなっていく流れだけでも、気分が少しずつ切り替わるのが分かる事でしょう。
山梨に入って景色が開けたときの解放感や、山がぐっと近づく瞬間。諏訪湖がふっと見えたときの終着点が近づいている感覚。
区間ごとの見どころを知っておくと、移動時間がただ流れるのではなく、ちゃんと記憶に残る時間になることでしょう。
次にあずさに乗るときは、今日はどの景色をいちばん楽しみたいかを決めるのがおすすめ。
それだけで、同じ路線でも見え方が大きく変わりますよ。
せっかく特急あずさに乗るなら、道中もしっかり満喫しちゃいましょう!!